実習の振り返り

⑬今まで食べた生クリームは

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要約:生クリームの種類と特徴・ケーキ作りの現場と選ばれる理由・製造・配送の課題と現実的な選択・安全性とリスク
  • 生クリームの種類と特徴: 実習で使った生クリームを例に、自然の素材・添加物入り・科学的に安定したクリームの違いを楽しく解説しています。
  • ケーキ作りの現場と選ばれる理由: 実習で作ったケーキは、無添加の生クリームを使用したため、一つひとつ違う仕上がりに。温度管理や品質の安定が難しいことも紹介されています。
  • 製造・配送の課題と現実的な選択: 無添加のケーキは温度管理が大変で、多店舗展開には向かないこと、配送時の工夫など、業界の現実について触れています。
  • 安全性とリスク: 添加物入りのクリームは腐敗しにくいけれど、香料でごまかされて気づきにくいことも。ホイップクリームは常温でも安心して提供できるメリットがあります。

「違うもの」か「古いものか」

これまでに食べた生クリームと思っているもの
実は「違うもの」だったり
「古いもの」だったりするかもしれません。

食べ物って、状態や特徴によって
グラフで表せちゃうんですよね。

今回は、実習で使った生クリームを例に
その違いを楽しく解説してみます!

生クリームの種類と特徴

自然の素材

青色線:原材料「クリーム」
生乳100%の自然の生クリームです

無添加だから、素材本来の味がしっかり楽しめますし、腐る前に不味くなるから、食べた瞬間に気がづけます!

不味くなるのが早いから、作るのに手間がかかります。さらに品質の安定が難しいし、コストも高くついちゃいます。

添加物マシマシブレンド

黄色線:原材料「コンパウンドクリーム」
元から混ざっています。

添加物が加わってるおかげで、腐敗しにくく、味もあまり変わらないので安定の品質を保てます。

その代わり、香料などでうまくごまかされて、実は腐敗していることに気づかずに食べてしまう。

科学の力で作られた安定の一品

赤色「ホイップクリーム」とか
常温でも腐らないものです。

こちらは、腐敗しないうえにどこで作ってもほぼ同じ味に仕上がるのが魅力!

とはいえ、いろんな食品添加物がブレンドされているので、どうしても自然な味からはちょっと離れます。

ケーキ作りの現場と選ばれる理由

実習で作った青色線のケーキ

今回の実習では、青色線の「クリーム」を使って
ケーキを作りました。


出来上がった一人一人のケーキが
ぜ~~んぶ違っていた事に
気が付いたと思います


たった5分でクリームの状態が変わっちゃいます。
無添加で毎回同じケーキを作るのは
本当に超ムズイです

ちなみに、このケーキはグラフ上で最高品質
つまり青〇の地点にあります🍰

業界で選ばれるケーキのスタイル

その場で作るケーキ屋さん(青線):
出来立てのケーキをそのままショーケースへ。無添加ならではの素材の味を提供できますが、温度管理など厳しく、安定した供給にはかなりの技術が必要です。

キッチンがないケーキ屋さん(黄色線
多くの場合、黄色のコンパウンドクリームを使ったケーキが主流です。流れ作業や分担作業をしていいます。機械も使います。

ファミレス・チェーン店(赤線)
常温でも腐らず、どこに行っても同じ味が楽しめる、赤色のホイップを使ったケーキが一般的です。大体赤色のサクランボがのってます🍒

製造・配送の課題と現実的な選択

製造時の温度管理は本当に大変!

無添加のケーキは
温度がたった3℃違うだけで
品質がガラッと変わってしまいます。

だから、毎回同じものを安定して作るのは
とってもハードルが高いです

配送と保管の苦労

出来立てのケーキは
フニャフニャです

フニャフニャケーキは
長距離配送ではすぐに
グチャグチャになっちゃうので、
必ず数時間冷やしてから出荷します。

何店舗かまとめて配達しないと
採算が合わないから
○○駅店みたいに
何店舗もあるお店が多いです

人が沢山集まる好立地の所に
工場作ったら、それこそ採算合いません
だから、配達&多店舗展開なんですよね。

それに、朝から作っても
各店舗に届くのは夕方になってしまうため、
前日に作って振り分け、
朝一番に配送するのが一番現実的な形です。

こう考えると、キッチンがないケーキ屋さんは
青線の無添加ケーキよりも
黄色線のコンパウンドクリームの方が
いろんな意味で実用的だと思います

多店舗展開時の安全性とリスク

青色線・無添加ケーキの壁

無添加の青色線のケーキは、
多店舗展開には物理的に難しいんすよ

無理やり展開しようとすると
従業員を夜中まで低賃金で
働かせるしかないかもしれません…。

黄色線・コンパウンドクリームのリスク

黄色線のコンパウンド使用ケーキは
香料などの添加物で
腐敗の兆候が見えにくいため、
食中毒のリスクが
やや高いという指摘もあります。

原因としては、機械の洗い残しなども
関係しているみたいです。

赤色線ホイップの安心感

一方、赤色線のホイップケーキは
どの店舗でも均一な味に仕上がる上、
常温でも安心して提供できるので、
どこで食べても同じ味が楽しめるのが
非常に魅力的です。