身一つで病院へ!新米ママだった頃のドタバタエピソード

毎日子育てしてると楽しいことや大変なことってたくさんありますよね。
もちろん逆に失敗することもあるし、恥ずかしい出来事を経験しちゃうのもまた人生。
特に私は普段から要領が悪いので、ドジを踏むことがよくあります。
どちらかというと失敗談のほうが多い私が、まだまだ新米ママとして奮闘していた時の、やらかしたエピソードにしばしお付き合いください。
あれは長女がまだ生後3ヶ月だった頃、当時は初めての育児で、とにかく神経質になってました。
その頃は子育てに関する情報は、ネットよりも育児雑誌が多く、掲載されているお手本ベイビーと我が子を比較しては落ち込む日々。
乳幼児突然死症候群などがあると知ると、寝ている娘が息をしているかどうか10秒おきに確認するくらい、今では考えられませんが、気にしていました。
そんなある夜、夕飯の支度をしている時に泣き喚いてる長女。
手が離せなかったのでしばらく泣かせておいたら、急に止まる泣き声。
「あれ?寝たのかな?」と思って、隣の部屋に寝かせている娘を確認しに行くと、呼吸が浅く唇が青ざめて、ぐったりしている娘の姿がありました。
「これはヤバい!!」と思い、とっさの判断で初めての119番に連絡。
「子どもの呼吸が変なんです!」
幸い救急対応の病院が近かったので、救急車はすぐに到着。
私と救急隊員に抱っこされた娘は、サイレンで招集された野次馬の視線を受けながら、救急車に乗り込みました。
早速呼吸器を付けられた娘を、心配そうに見つめる私。
…とは裏腹に、車内の担架に乗せられた、超満面の笑みの長女がそこにいました。
「……え?」
「お子さんはいつから苦しそうでしたか?!」
「どんな様子でしたか?!」
真剣に質問してくれる隊員にいかにも深刻そうに受け答えながらも、心の中では変な焦りでいっぱいに。
なぜって、サイレン鳴らしながら急いで病院に直行している救急車に、どっからどう見てもニコニコ笑って、なんなら楽しそうにジタバタ遊んでる娘が乗っているんですから。
(た、頼むからちょっとだけグッタリしててくれないか…)
巷では救急車をタクシー代わりに使うことが問題になっているというのに、私も似たようなことしている気がして罪悪感でいっぱいに。
「もう完全にこの子は大丈夫だな…」と確信しながらも、診察のため到着した病院の待合室でしばらく待つことに。
とりあえずホッ…と、夜のしんとした病院で1人座る私は、ようやく冷静になりました。
走馬灯のように記憶が巻き戻されていく中、「ハッ!」と自分の状態を改めて知ることになります。
肌寒い季節にTシャツ短パン
携帯も保険証も家に忘れ
思えば部屋の電気はつけっぱなしだし
家の鍵もかけてないうえ
持ってきてもいない
それこそ身一つで家を飛び出してきたようです。
人は本当に焦っていると、何もかも忘れてしまうのか、それとも私がアホなだけなのか。
まだ結果の分からない娘の心配はどこへやら、矛先はわが身と我が家の方向へ。
「これからどうやって帰ろう?」
「夫や親への連絡はどうしよう?」
この日は寒い夜だったのに、大量の汗をかいたのを覚えています。
しばらく動悸と戦っている中、私は暗闇の奥から、後光を発しているような母を発見。
当初119番に連絡する前、病院に行くことを母に電話連絡していることを思い出しました。
機転の利く母は、「泥棒さん、いらっしゃい!」といわんばかりの我が家に寄った後すぐに駆け付けてくれたようです。
その後、娘は泣きすぎてちょっとした過呼吸を起こしてしまいましたが、なにも問題はなくすぐに帰宅できました。
今となってはそんなこともあったよね。な恥ずかしいい話ですが、子どものことはちょっとしたことでも心配になるものですよね。
みなさんも子どもの異変時は、冷静な判断ができなくなっちゃう確率が高いのでくれぐれもお気をつけくださいね。