役目終了の教科書保管問題

「これもう捨てていい?」
「いや、使うかもしれないからとりあえずとっといて」
新年度が始まると大体毎年我が家でリピートされるデジャブ会話。
これ、一体何の話をしてるのかというと、”新年度!前学年の教科書どうするか問題”について子供と議論している最中でございます。
この時期、あなたのお家では前学年の教科書どうしてますか?
引き続き新学年でも使用する教科書もありますが、ほとんどの教科書は新しくなるので学校ではもう使わなくなりますよね。
そう、もう使わないんですよ。
なのに私は洗脳されやすいタイプなので、またまた何かの記事を見事に真に受けてしまったのです。
その記事に書かれていたのは「教科書はいつ見返してもいいようにとっといたほうが良い。復習もできるし、教科書ほど素晴らしい参考書はない!」といった内容でした。
教科書は学校で使ってるだけあって素晴らしいものでしょう…。
でも良いですか?これに洗脳されちゃダメです。
新学年になった今、前学年の教科書はすぐに捨てたほうが身のため。
なぜなら、金輪際!これまでの教科書に関わることはまずないでしょう。
その証拠に我が家の教科書事情は悲惨なもので、1年生の時からムダに教科書を保管してきた結果、クローゼットはまるで古書店状態。
いつの間にか「当時の教科書をご覧になりたい方はどうぞ我が家へ!」と案内できるのではないかと思うほどの量になってしまいました。
もちろん、古書店をオープンするために保管していたわけではなく、あの「教科書は素晴らしい参考書」の言葉にずっと支配されていたのでこんなことになってしまったのです。
確かに前の学年の時に習ったところで分からないことが出てきたら、前の教科書を見て解決できるはず!
と最近まで本当に思っていたのですが、いや…解決しませんね。
だって、よくよく子供の教科書を見てみると、考え方は載っていても答えや解説がないんです。なんて不親切な教科書達!
そんな1年間使い倒した教科書達を葬ることがベストな理由はこちらです。
まず国語に関しては、忘れた漢字を探す以外に使い道がない。スイミーがまた読みたくなったら図書館で借りてくるし。
そもそも漢字を調べたいなら辞書のほうが効率的!よって国語はソッコーさよならできるでしょう。
お次に算数。これこそ参考書代わりになりそうな捨てにくい教科のひとつですが、さっきも言った通り説明が不十分で、勉強苦手な子にとっては”ただの学校で使う先生と同じ本”。
算数こそ、優秀な参考書達がわんさか本屋に並んでいますので捨てて悔いなし。
理科と社会に関しては今の時代”ググって解決”で終了。さよなら。
家庭科の五大要素なんてわざわざ教科書で調べるなんてしないでしょう。「とりあえず炭水化物は太る!」を知った我が子は、超重要なことを知れたのでもういりません。
音楽は言わずもがなで、保健は実践あるのみということで不要。
そんなわけで、改めて教科書と向き合ってみると、必要そうで必要ないという結果になりました。
結局、先生と教科書はセットで効果を発揮するんだということに気付いた今春。
そして、私達が物を捨てられない原因のひとつ「使うかもしれないから」が、教科書を保管しておくことで生かされることは皆無です。
世の中にはもっと分かりやすい説明が載ってる”真の参考書”があるし、小学校が終わっていざ捨てようと思った時には時すでに遅し。
大量の教科書や、”思い出だから”と銘打ち、保存していた書き取りノートの山をいざ捨てるとなったらぎっくり腰覚悟で挑まなければなりません。
とはいえ、うちの子は早速新学年でも使用する家庭科の教科書を無くしてしまい、泣く泣く実費負担を強いられることになったので、捨てるのは5月以降をおすすめしておきます。