子供を襲った灼熱の太陽

毎年夏になると連日テレビで騒がれる「熱中症」
確かに近年夏の温度が異常で、昔のように「扇風機さえあれば快適に寝れる!」状態ではなくなりました。
そして、最近の灼熱太陽の餌食となりやすいのが子供です。
でも、「熱中症で数人が病院へ搬送されました」とはよく聞くもののどこか他人事であった私。
その危機感のなさか、我が子の元気すぎる所以か、先日長女が熱中症で倒れる出来事がありました。
実際熱中症にかかるとどんなことが起きるのか?我が家に起こった悪夢の一週間をご覧ください…。
夏休みに入ったばかりの平日、娘は友人と近くの町民プールへ行くため家を出ました。
その日は2時間程度プールに入って帰宅。
「疲れたー!」と言ってその日は普通に過ごしました。
しかし、問題はその2日後。再び友人とプールで遊ぶ約束をした娘は10時頃再び自転車で出発。
その時はたくさんのお茶が入った水筒を持たせ、「熱中症には気をつけよ!」と私は強く念押ししてました。
それから4時間経って帰ってきた娘…娘…?
もちろん玄関に立っていたのは娘本人でしたが、顔から足にかけて全身が焦げ焦げ。
焼けていたのではありません。まさしく焦げていたという表現がピッタリの状態。
「疲れたー…なんか頭も痛い」
そう言い残すと、家に入った途端倒れ込むように横たわりました。
「ちょっと…そんなに焦げるまでどのくらいプール入ってたの?!」
「3時間くらい?とにかく頭痛い…」
その日はあまり食欲もなく、身体を冷やし水分を摂らせるとすぐ眠りにつきました。
翌朝。この日から娘の地獄が始まります。
朝から「頭が割れるほど痛い!」といって起きると、涼しい部屋でまた居眠り。
とにかく日焼けの薬をもらおうと、夫と一緒に皮膚科受診させた帰りの車内で、娘は1回目のキラキラを噴射。(車を掃除する理由ができたと思うことにした)
帰宅後もトイレで用を足している途中、気分が悪くなり床にキラキラを噴射。(トイレを掃除する理由ができたと思うことにした)
キラキラ噴射のおかげで少し体調が戻るも、頭痛はずっと娘の頭を襲っていたようでした。
その日は土曜日の夕方。病院はもちろん開いていませんが、これは救急にかかったほうがいいかもしれないと判断。
夫は「風邪かもしれないじゃん。今から救急行くの?俺たちの夜ご飯はどうするん?!」
なかなかのクズっぷりの夫に残りのチビ2人を任せ、娘と救急病院へ行きました。
やはり結果は熱中症。運よく脱水症状もなかったので点滴だけ受けて帰りました。
私は点滴さえ受ければ元気になるものだろうと思っていましたが、それから2,3日経っても頭痛が治まらない娘。
頭痛薬などは熱中症の場合あまり効かないようで、ひたすら水分を摂って耐えるしかありませんでした。
「痛い痛い!」とウンウン唸って、何もしてあげられない不甲斐なさに泣きそうになる日も。
一週間後、ようやく体調が戻ってきた娘。
しかし、保健師さんによると「小学5.6年生の女子は身体が変化している時期だから熱中症になりやすいよ。一度なったら、またなりやすいから気を付けてね」とのこと。
悲しくも”熱中症保菌者”になってしまった娘は、今後も充分に注意して夏は過ごさなければなりません。
大人の私達(ズボラ)は、極力外出ることが億劫で、日焼けもイヤなので余計に引きこもりになります。
でも子供って、どんなに暑かろうが焦げ焦げになってしまおうがお構いなしで、外で遊びます。
水分補給、日陰で休むことなど念を押しててもこの結果。
元気な小学生をお持ちのあなた、熱中症になるのは簡単です。
キラキラや頭痛で済めば御の字ですが、一瞬で命をも奪ってしまうことも容易な灼熱の太陽に油断せず、この夏を乗り切ってくださいね。