子供のしょうもない話が超大事説

「子供の話を聞くのは大事」って子育てするうえで決まり文句のようによく言われますよね?
子供とコミュニケーションを取るのって、今後の人格形成においてもすーごく大事だと思いますが、実際これってめっちゃ難しい…。
事実、子供の話=学校での出来事のイメージがあるので、学校から帰ってきたら「今日はどうだった?」とか聞くことがあるかと思います。
でも正直お子さん、学校の話ってしますか?
我が家の小5は、超おしゃべりですが学校の話ってほとんどしません。
小5「今日A君がアホって言ってきた」
母「なんで?」
小5「知らん。ムカつくわー」
母「いややねー、何でやろ?」
小5「知らーん。っていうかさ、○○の□△ってマジ神やん!かっこよすぎて死ぬ。なんかさ、××があれやってこれやって…」
母「え?(アホて言われた話終わったん?」
てな感じで、こちらが突っ込みだしたら話をはぐらかすか、そんな話はもう終わったと言わんばかりに違う話に飛んでいきます。
まぁでも思い出してみてください。自分が子供の頃も学校であった出来事を1から10まで話したことがありますか?
そう、ないんですよね…だって子供ながらにプライバシーなことって感じだったし、嫌なことほど話したくないもの。
一方親は子供が話したくないことほど聞きたがる鬱陶しい生物。
こんなんじゃ”コミュニケーション”とやらは無理だなって気付いたのがほんとつい最近です。
じゃあ、何だったら子供から話を聞くことができるんだろう?って思っていたらちゃんと伏線がありました。
小5「知らーん。っていうかさ、○○の□△ってマジ神やん!かっこよすぎて死ぬ。なんかさ、××があれやってこれやって…」
そう!この訳わからん謎のマシンガントークの部分、子供と唯一コミュニケーションを取れる手段だったんです。
その謎のマシンガントークとは”子供の趣味”です。
我が家の小5、自分の趣味に関する話だったら一日中私に言葉の銃弾を撃ち込んできます。
一方、銃弾を受けてばかりいる母は意味のない話を聞くのがかなり辛いので、「はいはい、分かった分かった。それより宿題終わったの?」と強力な盾で防御します。
すると子供はつまらなさそうに「…まだ…」と発砲を中止。でもまだ話し足らないのか、再び銃撃が開始され、こちらがまた圧力をかけるという不和が生じる始末。
でも子供は大きくなるにつれてだんだん親と喋らなくなってくるんですよね。その時になって”あの頃”を取り戻そうとしても遅い!というわけで、私もついに迎撃を開始することにしました。
それはとことん子供の趣味に付き合うこと。
子供が好きな漫画、アイドル、スポーツ、ドラマ…とにかくハマっているものに私もハマることにしました。
いや、もちろん母といえど好きではないものに無理やりハマるのはマジでしんどいです。
ですが、知識さえつけておけば子供が言ってる話の内容が理解できるし、まず”共感”してあげることが可能になると思いました。
そして実際、子供の趣味を知っていくうちに私のほうがドハマりしてしまったのはここだけの話なんですが…。
おかげで今は子供と一緒にいる時はずーーーーっとおしゃべりしていて、下の子に「ママたちうるさいよ!」とまで言われてしまうように(女同士あるある)
今思えば遠い昔、長時間のドライブ中に、母が絶対興味ないであろうアニメのキャラクターソングを私が聞きたいからと車で何時間もかけていたのに母は「この歌いいね!どんな人が歌ってるの?」と聞いてくれたのが嬉しかったことをふと思い出しました。
自分の好きなことを誰かが肯定してくれて、話を聞いてくれるのってすごく嬉しいし、またそれが母親だったらより最&高ですよね。
我が子が学校の話や悩み事をなかなか話してくれなくても、その間に話すしょーーーもない話を聴くのが1番大事なのかもしれないですね。