夏休みの宿題に潜む”ラスボス”の攻略

小学生の夏休みの宿題にほとほとお困りのそこのお母さん。
お子さんは夏休み前にこんなセリフを吐き捨てていたのではないでしょうか?
「絶対3日で終わらせる!」
「7月中に全部終わる!」
「盆休みまでには余裕!」
さて、8月に入った現在の進捗はいかがでしょうか?
もしかすると問題集や漢字などの比較的日々の宿題ちっくなものは終わったかもしれませんね。
でも、きっとあの”ラスボス”が鎮座していることでなかなかここから進みにくくなってるのではないですか?
我が家の長女も夏休みの計画でヤツを2日で倒す予定を立てています。
毎年そんな感じでナメてかかってるので、結局8月31日の夜まで宿題は終わりません。
さて、その”ラスボス”があなたにはもうお分かりのはず。
そう、【読書感想文】でございます!
私が子供の頃は作文の類が得意だったので、ボス戦どころか雑魚キャラでしかありませんでした。
しかし、我が娘はそんな母の良いところすら取らずムダにズボラだけ遺伝してるもんだから大変です。
「本を読んだ感想を書くだけだよ」
と言ったら、400字詰めの原稿用紙になんと書いたと思いますか?
【(例)犬のマリリンを読みました。かわいそうだったけど、おもしろかったです。】
母「かわいそうでおもしろい…だけ?嘘でしょ?こんなんじゃマリリンをこの世に生み出した作者が泣くわ!」
娘「だって全然おもしろくないんだもん!」
自分と子供の前には立ちふさがる高過ぎる壁に白目剥いたのは言うまでもありません。
でも、本当に娘は感想文が難しくてしょうがないようでした。
なので今度は「本の内容とその感想、自分がどう思ったのかなどなどもっと長く書きなさい。」というと、ノートにズラズラズラーっと文章を書き出しました。
”おお…やればできるじゃないか娘!でもそんなに書いたら今度は用紙が足りなくなr…………?!”
なんと、そこに書かれていたのは、本の内容丸写し&ここら辺がおもしろかったです。ここがムカつきます。という無駄に細かな批評文。
そして”ムカつきます”というなんとなく使ってほしくない言葉のチョイス。
”もうこの子には読書感想文の書き方などという一般論は通用しない!”と、教え方を変えることに。
「そしたら、先生に手紙を書くように書いてみたらいいかもよ?」
まずはどうしてこの本を読もうと思ったのか?
先生にどんなどんな内容なのか教えてあげて?
あなたはそれを読んでどう思ったの?
などなど、手紙を書くのは好きな娘にはピッタリだと思ったんです。
すると案の定真剣に書き出しました。
【(例)夏休みになって読みたい本がきまらず、てきとうにこの本をえらびました。
内容は子犬のマリリンが新しいかいぬしのところでくらす話です。あんまりおもしろそうじゃないですよね?私もそう思います。
この本は…〜中略〜…
私はマリリンの新しいかいぬしはせいかくが悪くてとてもムカつきます?そう思いませんか?でも、最後になかよくなったのはうれしかったです。】
とまぁ、こんな感じでスパーンと800文字近くに到達しました。
またムカつきますという言葉をチョイスしてるのもまた気にはなりましたが、とりあえず書けば良い!
だってそれが娘の正直な感想ですから。
誰かの書いた文章の感想を書くのが苦手な子は多いです。
感想文は型が決まっていることで書きやすくなはなりますが、そこは人それぞれ。
我が子は本選びも失敗してるので、とにかく時間がかかり過ぎました。
本をあまり読まない子は無理に同学年の本選びをするのではなく、極端な話興味が持てる絵本でも良いと思ってます。
そして感想だけじゃ文字足らずな場合、これから本の続きがどうなってほしいです!とか未来予想するのもアリです。
上手く書けなくても所詮夏休みの宿題(言っちゃダメなやつ)
一般的な感想文の型にはめずとも、その子が書きやすい書き方を指導してあげるのも大切ですね。