ご飯を食べなかった私が、お母さんたちに伝えたいこと

育児の悩みで良く聞く「うちの子、全然食べないんです」という言葉。
お母さんとしては、子供にしっかり大きくなって欲しいからご飯をちゃんと食べて欲しい、栄養を取って欲しい、って思いますよね。
お子さんが食事をしないことで悩みノイローゼになってしまう人も…。
でも、私が声を大にして言いたいのは「いつか食べるから大丈夫!」
今日は、お子さんがご飯を食べなくて困っている!というお母さんにも読んでもらいたい、食が細かった私の実体験を踏まえたお話です。
私は両親が共働きだったので、自宅近くの保育園に通っていました。
毎日自園給食で、とってもおいしいと評判だったのですが私は毎日給食が食べられずに泣いていました。
通っていた保育園は、給食が食べられないと食べるまで給食室に居残りだったのですが、私は当然毎日居残り。
ほかの子供たちが園庭やお部屋で遊んでいる姿を見ながら、「いらないの!食べないの!」とひとり給食室で泣いていたことを覚えています。
だっていらなかったんだもの!
給食が決してまずかったわけではなく、私が食事に興味がなかったのです。
私の母もとても料理上手で、「定年したら調理師免許取って店出すんだ~」って言ってたほどでしたが、私は母の作った食事もほとんど食べませんでした。
自宅では、朝ご飯に目玉焼きの白身の部分にしょうゆをかけて一口でおしまい。
夕飯に至ってはジャムを塗ったトースト半分とか、いちごやなしなどの果物一口とか。
のりたまふりかけかけたご飯一口でおしまい。
偏食というわけでもありません。
保育園ではおやつが出ましたが、おやつも一口食べてあとは隣の友達にあげてました。
同居している祖母がおかしをくれても、少し食べて終わりでした。
食べる事自体が、本当に嫌だったんです。
とても良く覚えているのですが、当時の私は、「お腹が空く」っていう感覚が分からなかったのです。
お腹が空いてないからいらないのです。
保育園の方針が悪かったわけでも、母がメシマズだったわけでもありません。
食育云々という話ではなく、もう私自身の問題だったので仕方ないんです。
幸い、私はもともと4kg越えで大きく生まれてそのまますくすく育ち、食べないくせに断トツで体が大きかったのと、母も「いつか食べるよ~」とおおらかに見守ってくれたので、あまりストレスに感じていませんでした。
そんな私は今では人並みにしっかり食べる大人になりました。
お腹が空く感覚が分かるようになったのは、小学校に入ってからです。
小学校で、教室に座って「勉強をする」ようになったら、お腹が空くようになりました。
今でもそうですが、体を動かした時よりも、本を読んだり考え事をしたり、頭を使ったりしたときの方が空腹を感じるような気がします。
こんなパターンもありますよ、ということで。
ちなみに、いまだに女性の中では体は大きい方です。
病気もしません。
自分自身の経験があるので、長男や次男が生まれた時に
「おっぱいをあまり飲まない子かもしれないけど、見守ろう」
と思っていたら、両方ともしっかり母乳を飲んでぐんぐん育ち
「離乳食は食べないかもしれないけど、見守ろう」
と思っていたらしっかり規定量を食べ、もっと欲しいと泣き、1歳近くではすっかり食事が好きになって二人ともあっさり卒乳。
幼稚園児になった今も、お弁当も給食もしっかり食べて帰ってきます。
自宅でもご飯大好きで、ついに先日炊飯器を一升炊きに変えました。
どんなに工夫をしても、保育士や栄養士に相談しても、通院してもご飯を食べてくれない、と悩んでいるお母さん。
私のようなパターンもあるので、あまり思いつめずにもっと気を楽に持ってくださいね!
大丈夫、絶対にいつか食べるようになりますから!